ギリシャの冬は寒かった。。。EUで最も南とはいえ、ロシアからの風が吹くと相当寒い。主に熱帯で暮らす私にとって、10℃以下はもはや極寒。たった一つのジャケットとたった一つのブーツで乗り越えた、トホホ(香男は衣装持ち)。
3月のある晩雨がしとしと降り、翌朝家や車、全てが泥だらけ!一体何が起こったの?どうやらサハラ砂漠で舞い上がった砂が雨と共に降るらしい、そうか海の向こうはアフリカだもんね。日本でいう黄砂みたいなものね。
春の到来を久し振りに体験、うきうき心が弾むって正にこの事!日本の桜が懐かしいな〜
ギリシャ人の親友ダナはピアノ教師で、彼女のパートナーもパイプオルガンやジャズピアノのプレーヤーである。
このカップルと家族同然のような仲になり、とうとう私は3月にダナの家から徒歩3分の場所に新居を構え、シーズンオフに差しかかったインドのゴア行きをキャンセル、更にアテネ生活を延長することになった。
この二人の日本食好きのおかげで、私はほぼ毎週末、多数のゲストにお寿司を作っている。
始めのうちはのり巻き、押し寿司のみだったが、(具はたらこやサーモンなど)それでは飽き足らず、にぎりを作るようになった。
日本のようにスーパーで刺身が売られていないので、魚屋で切り身を買ってスライスし寿司飯に載せる。この寿司飯のにぎり方!職人に見られたら怒られそうなド素人にぎり、でもネタの下で見えないからノープロブレムね。
ダナの両親のお招きで、イタリア側にあるザキントシュ島でイースター(復活祭)を過ごす事になった。
キリストが死んで3日目に復活した事を祝うこの祭りは、毎年3月21日春分以降の満月後の最初の日曜日と決まっており、これを挟んだ2週間ホリデーとなる。
家族親戚一同に集まってゆで卵を彩色して飾り、子羊を1日中ぐるぐる回して焼き(ややグロい)、ギリシャの伝統料理と自家製ワインに酔いしれて歌って踊る。復活の日には、キャンドル片手に大勢のクリスチャンが街中を練り歩き、教会へと向かう。
それにしてもギリシャの古くからの風習、長男は祖父と同じ名前を付けるため、いとこ中に同じ名前がたくさんいるのだ。
親戚紹介の際には、私はニコス、こちらもニコス、あちらもニコス。隣の家では私はヤニス、こちらもヤニス、あちらもヤニス。。。
このザキントシュ島では、キリストの12聖徒の一人、ディオニュシスが祀られているためこの名前の男性で溢れており、街角で”ディオニュシース!”と呼べば全員振り返るというのは嘘じゃないらしい。

